野球界に起きている危機

7年前、神奈川県に少年野球チームが2,000チームほどあったそうですが、それがいま何チームなったかご存知ですか?


答えを知ると結構ビックリしますが、答えは・・・600チームです。


なんと過去7年間で70%のチームが無くなってしまったのです。


他にも中学校の野球部はこの数年で45%減少。高校野球の部員登録数も毎年10,000人減っています。


このような野球離れの原因としてあげられているのが、罵声指導、長時間練習、お茶当番など大きすぎる保護者への負担。長年このような状況が続いたことから、野球はやるスポーツではなく、観るスポーツになりつつあるのです。


この他にも問題があります。


それは、指導者に医学的知識が不足していることにより、怪我をしてしまう子供たちが後を絶たないこと。無理な練習や多すぎる試合数が原因となって、怪我をしてしまい好きな野球を諦めざるを得ない子供たちがいるのです。


そんな「指導者の無知によるスポーツ障害」がブレイズでは起こらないように、先日、神奈川県学童野球指導者セミナーに行って勉強してきました。

よいフォームがケガを防ぐ


講師の方々は、いずれもスポーツ障害を専門とする医療関係者の先生方でした。


トヨタ記念病院の理学療法士である坂田先生によると、よくないフォームの少年野球選手の投球時のヒジにかかる負担は、よいフォームで投げている選手の2倍だとか。


よいフォームで投げればヒジへの負担は減り、悪いフォームであれば増える。後者の方がケガをしやすいのはいうまでもありません。


つまり、子供たちによい投球フォームを身に付けさせればケガを防ぐことができるというわけですから、指導者の責任は重大です。


坂田先生のセミナーでは、ケガにつながりやすい危ない投げ方の代表として「ヒジ下がり」「手投げ」を挙げていました。


ブレイズではそのような間違った投げ方をしてしまう選手がたくさんいますが、なぜそのような投げ方になってしまうのか教えてくれたのはとてもよかったです。


セミナーの後、早速スタッフミーティングを行い、いまやっているドリルをどうやってバージョンアップするのか話し合うことができました。

豪華ゲストも登壇


医療関係者の他にも、今シーズンからシンシナティレッズに移籍する秋山翔吾選手や元メジャーリーガーの斎藤隆さんがゲストとして登壇してくれました。


トッププレイヤーの貴重な意見を聞くことができてとてもよかったです。


でも、お二人とも父親との練習の事は覚えていましたが、少年野球の指導者のことはあまり記憶に残っていないようでしたw


そんな話を聞きながら、ブレイズからプロ野球選手が生まれたとしても、少年野球でこんなことを教わったと覚えておいてもらえるようなチームや指導者にならなければいけないと思いました。


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Yokohama Blaze

横浜市南区少年野球チームの横浜ブレイズです。できたばかりのチームですが、スタッフはみんな経験豊富で、子供と野球が大好きです。 子供の特性を理解して練習スケジュールを組み、楽しく愛情をもって丁寧に指導します。