横浜ブレイズバッティング指導3つのポイント
バッティングの技術には、色々な考え方や教え方があります。そのため教え方があいまいになってしまい、子供たちが迷ってしまうこともあるようです。
そこで横浜ブレイズでは、チームのバッティング指導のポイントについて以下の3つに定めることにしました。
- グリップを先行させてスイングする
- 身体の回転を使ってスイングする
- バットの芯を早めにボールの軌道に入れてスイングする
- グリップを先行させてスイングする
- 身体の回転を使ってスイングする
- バットの芯を早めにボールの軌道に入れてスイングする
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指導のねらいは、ボールを遠くに飛ばすスイングを身に付けること。転がせばなんとかなるという考え方は捨て、ボールを上げて遠くに飛ばすというフライボールレボリューションに対応した技術です。
アーロン・ジャッジとかクリスチャン・イェリッチみたいな豪快なホームランが打てる選手を育てたいと思います。(言い過ぎ?ww)
グリップを先行させてスイングする
グリップを先行させ、インパクトのギリギリまでバットのヘッドを出さないスイングを目指します。下の写真を参考にしてください。ここからヘッドが一気に加速して、インパクトを迎えます。長い距離を短い時間でバットが移動するので、結果としてスイングスピードが速くなります。
少年野球の選手のほとんどは、アウトサイドインでバットを振っています。そのようなスイングは、振り遅れや引っかけの原因になるし、いい当たりをしてもファールが多くなってしまいます。グリップを先行させることで、インサイドからバットを振れるようになり、芯に当たった打球がフェアゾーンに飛ぶ確率が上がります。
写真はジョシュ・ハミルトン。ドラッグやアルコールの依存症になるなど、気持ちの弱さが目立つ選手でした。でも、バッティングはまさに天才!! 大好きな選手でしたが既に引退。
写真はクリスチャン・イェリッチです。ボールとバットがブレて見にくかったので、目印をつけています。ここまでボールが来ているのにヘッドはまだ残ったままです。ミルウォーキーブルワーズに所属する日系三世の選手です。彼のスイングはメチャクチャ参考になるので注目しています。
身体の回転を使ってスイングする
バットは、手だけで振らずに、身体全体の回転を使ってスイングします。低学年の選手は特に、力任せに手だけでバットを振ろうとしますが、身体が回転する結果としてスイングが行われることを理解させます。
身近なところでオリックスの吉田正尚選手の打ち方が参考になります。上の動画のアーロン・ジャッジもクリスチャン・イェリッチも、身体をクルっとまわして打っているのでもう一度確認してみてください。
片手フィニッシュでも両手フィニッシュでもどちらでも構いません。動画の中で吉田選手も二通りのフィニッシュをしています。どちらのフィニッシュにするにせよ、後ろの肩(右バッターなら右肩)が前にくるまで身体を回転させて打ちましょう。
柔軟性が高い子供のうちは、両手フィニッシュでもここまで身体を回すことができます。振ったバットがピッチャーを指すまで身体を回しましょう。
ただ、試合になると打ったら走り出すことになるため、右バッターは特にそうですが、充分に振り切ることが難しくなります。そのため、下の写真のようなフィニッシュになりますが、その場合でも後ろの肩が前にくるまで振り切ることが大切です。
バットの芯を早めにボールの軌道に入れてスイングする
「バットの芯を早めにボールの軌道に入れてスイングする」ですが、これが一番難しいです。
これまで主流だったバッティングとは、考え方も打ち方も異なります。技術を理解している指導者は、まだ少ないでしょう。教えられる指導者はもっと少ないと思います。しかし、ボールを上げて遠くに飛ばすには必要な技術です。
バットの芯をボールの軌道に早めに入れるイメージはこんな感じ。ピッチャーの投球は必ず上から下の軌道を描きます。それに合わせて振るので、バットは、下から上のアッパー軌道で振ることになります。写真は、オマー・ナルバエス。ベネズエラ出身のキャッチャーです。今年からシアトルマリナーズに移籍して打ちまくってます。
また、ミート率を上げ、身体の回転で得た力を効率よくバットに伝えるには、肩の回転面とバットの回転面を一致させなくてはなりません。そのためにはどんな時も、バットを肩の高さでスイングする必要があります。
言葉では説明しにくいので、画像を見てください。イェリッチのスイングです。ボールの高さに合わせて、回転軸の角度を変えてスイングしています。ボールが高くても低くても肩の高さでバットを振っています。
アーロン・ジャッジも回転軸に角度を付け肩の高さでスイングして、低めのボールをホームランにしています。
正しいスイングを身に付ける練習方法
これまでのおさらいをすると、ブレイズのバッティング指導のポイントは、以下の3つ。
でも、これだけなら、誰でもいえることです。最近の技術の潮流を調べて、ポイントを整理すればいいだけなので。
大切なのは、このポイントを選手に身に付けさせる具体的な方法を持っていること。例えば「グリップを先行させてスイングして!」と指導したって、その通りに振ることができない選手がほとんどです。
ブレイズでは、このポイントに沿った正しいスイングを身に付けることのできるドリルをバッティング練習に取り入れます。どんな練習かというと・・・企業秘密ですww 一般には公開せず、部員向けのページで説明していきます。
ただ、地道で継続的な努力なしに、技術は身に付きません。週末の練習だけではなく、平日の個人練習が必要なので、選手のモチベーションも必要な要素です。
バッティングは、「ゴロを転がせ」から「フライを打て」に変わろうとしています。数年前にメジャーリーグに端を発するフライボールレボリューションが起きてから、その傾向が強くなりました。
なんでもそうですが短期的には反対する人が多くても、長期的には合理的な考えが主流になります。野球の技術やトレーニング方法も同じだと思います。
以前は、練習中に水を飲めないこともありました。今は熱中症予防として、練習中に水分を積極的に取らせようとします。小学生に長距離を走らせたり、筋トレをさせたりすることが無駄だとわかったことで、トレーニング内容も変わってきました。
今は、技術の変化の過渡期です。古い価値観に固執せず、新しい技術に積極的にチャレンジする。新しいチームらしく、ブレイズはそんな方針でいきたいと思います。
実は、1年半前にこんな記事を書いています。考え方は今と全く同じです。
https://blaze.yokohama/batting/fly-ball-revolution/